「退去日」は変更できないの?
なぜ「退去日」は変更できないの?についてお答えします!
お部屋の退去連絡をいただくとき、
「やっぱり退去日を少しズラせませんか?」
とご相談をいただくことがあります。
お気持ちはとてもよく分かります。
お引越しのスケジュールは仕事・学校・家族の状況によって変わることもありますし、思い通りに進まないものですよね。
ただ、不動産管理の仕組み上、退去日を変更することが難しい理由があります。今日はその背景をわかりやすくお伝えします。
1. 次の入居者様の申し込みが入っていることが多いから
退去のご連絡をいただくと、募集を開始します。
その時点で内見予約が入ったり、すぐにお申し込みをいただくケースも少なくありません。
次の入居者様は「◯月◯日から入居できる」という前提で契約手続きを進めています。
そのため、退去日がずれると
- 次の入居者様の予定が崩れる
- 職場や学校の関係で入居日を変えられない方にご迷惑がかかる
という問題が起きてしまいます。
2. 退去後の“原状回復工事”や清掃のスケジュールが組まれているため
退去後には
- 設備点検
- クリーニング
- リフォーム
など複数の業者さんが入って作業します。
これらの工程はすべて 退去日を基準に、段取りよくスケジュールが組まれています。
1日ずれるだけでも他の現場との兼ね合いで、
「丸ごと組み直し」になるケースがあり、結果として
入居開始日が遅れ、次の入居者様や物件の所有者様への報告や送金などに影響が出てしまいます。
3. 退去立会いの調整があるため
退去立会いは、管理会社と専門スタッフが現地に伺い、
設備の状態を確認し、鍵の返却を行う大事な工程です。
担当スタッフのスケジュールも組まれているため、
直前の変更が難しいことがあります。
4. 契約と保険・公共料金などの手続きが「退去日」を基準に動く
契約上の賃料計算や、火災保険の停止手続きも
すべて「退去日」で管理されています。
特に住居の保険は代理店でも日にちの変更を受けてもらうことが出来ません。
日付を動かすと、
管理会社・オーナー様・入居者様すべてに再手続きが必要になり、
トラブルになりやすいのが実情です。
それでも変更したい事情があるときは…
どうしてもやむを得ない事情がある場合、
できる限りの調整はさせていただきます。
ただし、
- すでに次の入居が決まっている
- 修繕の工事日程が確定している
- 契約手続きが進んでいる
などの場合はお力になれないこともあります。
まずは早めにご相談いただけると、柔軟に検討しやすくなります。
まとめ
退去日は「管理会社の都合」ではなく、
次の入居者様・オーナー様・工事業者・契約関係の流れが
すべて連動しているため、変更が難しくなっています。
私たち管理会社としても、なるべくご希望に沿いたい気持ちは同じです。
だからこそ、退去に関するご質問や不安なことはお早めに、遠慮なくご相談いただけると嬉しいです!




